広大な自然へと還る海洋散骨。「お墓」以外の選択肢として注目。

花円供養堂代表 山口勝茂氏

 長崎県伊王島沖の海上、小型クルーザーから白い袋が花などのまかれた海に落とされ、しばらくすると白い粉が海面にひろがる。故人の遺骨である。遺族は花を手向けて冥福を祈り、船は周辺を3回周り汽笛を鳴らした。海洋散骨、遺骨を海にまく供養の一つです。散骨を供養に選ぶ人は近年増えていて、一般社団法人・日本海洋散骨協会によりますと散骨の実施件数は多いところで年間約600件以上に上っています。佐賀県内で海洋散骨を請け負っている花円供養堂でも予約や問い合わせが増えているそうです。

それでは海洋散骨が増えている背景はどのようになっているのでしょうか?海を好きだった故人の希望で行われることは往年の大スターでの例でもありますが、宗教にとらわれず、自分らしい供養がしたい、大自然へ還ることができる、家族同様に愛した亡きペットと故人が一緒に自然に還ることができる、遺族は海のどこからでも故人をしのぶことができる、維持管理が不必要なので経済的負担がない、などの理由で散骨するケースが増えているそうです。散骨については海の他に、樹木のそばにまく樹木葬や最近では遺骨をカプセルに入れてロケットで飛ばし、宇宙に散骨するサービスも始まっています。

花円供養堂の山口勝茂代表によると、最近もご主人を亡くした奥様と娘さん2人が散骨の依頼にみえられたそうですが、故人の希望に加えて「娘が嫁いだらだれもいないから」と四十九日を終えてからの散骨を選ばれたそうです。ニーズが高まる散骨ですが、1991年に厚生労働省と法務省が「節度をもって行う散骨には違法性がない」と見解を示したことも、後押しになりました。

当社では自然環境に配慮して有害物質を取り除き、粉骨します。「節度ある散骨」のために設けた「日本海洋散骨協会ガイドライン」と九州海域における特性に配慮した「九州支部ルール」に沿って、養殖や漁網などがある漁場への散骨は避け、各漁連にも配慮しながら、1海里(約1.6km)以上離れた沖合で実施します。遺族には緯度経度を明記した「散骨証明書」を発行しますから、毎年、散骨場所でお参りすることも可能です(メモリアルクルーズ)。散骨する遺骨を少しだけ手元に残して供養する「手元供養」を行うことで心のよりどころも確保できます。

 エンディングのカタチは多様化しています。一方で、先祖代々の家族の歴史もあれば、故人の希望、遺族の気持ち、など時間をかけて慎重に判断しないといけません。もし関心があるのであれば早めに相談や家族での話し合いをすることが大切なようです。花円供養堂では、ご供養の仕方として海洋散骨だけではなく、寺院での合同供養墓もございますので、ご家族様のご希望に応じたご相談をお受けしています。

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