佐賀県で初PET-CT導入。〜医療法人福翔会福岡病院〜

◾️健診は体のメンテナンス。

 私が読者のみなさんに伝えたいのは、健康診断と健診後の早期治療の大切さです。大きな企業だと健診が義務付けられていますが、心配なのは小規模の事務所や個人事業主、専業主婦の方、それから定年を迎えられたシニア世代のみなさんです。健診は体のメンテナンス。車を運転される方は、定期的に車検されますよね。人間の体もそれと同じです。あなた自身の健康のために、必ず健康診断を受けましょう。また健診を受けたからといって安心してはいけません。健診の結果、どこかの数値が悪くても「症状がないから大丈夫」と思っていませんか?この気持ちが落とし穴になります。たとえば心筋梗塞は、血管の中がじわじわ狭くなり動脈硬化が進みます。その後、血管がつまってしまって初めて症状が出るんです。気づいたときは手遅れ…となる場合がとても多い。『症状がない=病気ではない』と思ってしまいがちですが、決してそうではないとみなさんに伝えたいです。

◾️検査して数値が悪ければ、その時点で病気だという認識を。

  健診を受けて、たとえば血中のLDLコレステロール値が高ければ、それはもう病気だと考えてください。コレステロール値を下げる薬があるということは、数値が高い時点ですでに病気だということです。大事なのは健診を受けるだけでなく、健診の結果を活かして行動すること。結果を受け止めて、日々の生活習慣を変えたり、早期治療が大切なんです。何らかの症状が出ると「病院に行くのが怖いな」と思い、ますます治療が遅れてしまうケースもあります。どんな病気も健診での早期発見と、その後の早期治療が大切なんです。

◾️佐賀で初めてPET-CTを導入。

  福岡病院ではがん検診にもチカラを入れています。平成21年、佐賀県で最初にPET-CTというがん検査機を導入しました。 PET-CTだと検査時間は半日ほどで済み、1回で全身のがんを調べることができます。
 私たちが導入する以前は、他県まで行かないとPET-CTの検査を受けられませんでした。でも、がん検診をするために他県まで足を運ぶのは、誰でもおっくうに感じてしまいますよね。「PET-CT検査を受けたい」という思いがあっても、他県にまで移動する時間と距離が心理的な壁になっていたんです。だからこそ「このままではいけない。佐賀でもPET-CT検査を身近に受けられる病院が必要だ」という強い思いで導入した経緯があります。

◾️2人に1人はがんになる時代。

  80歳まで生きると、日本人の2人に1人はがんにかかるという統計が出ているんですよ。他人事ではありません。そして現在は早期に発見すれば、がんも高い確率で助かる病気となっています。だから私たちは、一、二年に一回のPET-CTでのがん検診を薦めています。

◾️患者さんの命を守るために、私たちができること。

  これまで健診の大切さについて話してきましたが、私たち医療の現場にいる人間も、患者さんに治療を促すアプローチをしなければならないと感じています。多くの病院は健診で異常を指摘された患者さんが病院に来るのを待っているだけです。これは患者さんの病気がどんどん進行するのを待っているのと同じです。そこで福岡病院ではスタッフが電話で再検査や治療の呼びかけを行っています。正直、電話をかけると「おせっかいだ」と煙たがられることも多いのですが、これは根気強く続けていかないと。放っておくと命に関わる病気が進行する場合もあります。こういった呼びかけは「本当に患者さんを助けたい」という思いで行っているんです。

◾️おせっかいと思われても呼びかけを続けたい。。

  先日も企業健診の際、レントゲンで肺に影がある方がいらっしゃって。心配だったのでスタッフが何回も電話して再検査をうながしたんです。最初は「具合が悪くないから大丈夫」とおっしゃっていましたが、スタッフの熱意に根負けして再検査されました。その結果、肺がんが見つかったんです。患者さんはそれからすぐに治療を受けられ、現在は元気に仕事されています。深刻な症状が出て病院を訪れた患者さんに「なぜもっと早く来なかったんですか」と医者が責める時代ではありません。たとえ嫌がられようと、こちらから検査や治療を呼びかける。それは患者さんに対する私たちの責任です。だから読者のみなさんも、まずは健診。そして健診の結果を活かした早期治療の大切さを知り、ぜひ行動に移してください。たとえ「おせっかい」と思われても、私は言い続けますよ。みなさんの健康と命を守るために。    。



 

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